【HIKARU UTADA SCIENCE FICTION TOUR 2024】セトリ・感想

 

生涯で念願の!!!!!!!!!!!!!!宇多田ヒカルのライブに行ってきたので感想を!!!残す!!

※7月24日さいたまスーパーアリーナ

ア〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜まじで生きててよかった!!!!!!!!!!!!!!!!中学生の時の自分報われた!!!生涯のウィッシュリストがひとつ叶った!!!感無量!

 

 

<セトリ>

 


1.time will tell

スタートがこれだとは思いもよらなかったからワアアってちいかわなった。
初生宇多田ヒカル、ちょっと神々しすぎた。白衣装がシンプルなセットに映える。宇宙っぽい、月面みたいなステージセット良かった。
そして失恋アラサー、「time will tell 時間がたてばわかる」染み染み。

 

2.Letters 

マジで大好きすぎてさ、、、、イントロの瞬間鳥肌。Lettersだと脳が認識する前に身体が反応してるんだよね。失恋アラサー、歌詞全文イエローマーカー

 

「今日選んだアミダくじの線がどこに続くかは分からない」
「ああ 少しだけでも シャツのうえでも ああ君に触れたいよ」

 

Lettersの歌詞の一部がずっと埋まらなくて、タクシーに乗ってるときにアミダくじって言葉がうかんだ、みたいなエピソードを点か線のどっちかで書かれていたの、すごく覚えてる。
歌詞づくりは絡まったネックレスをほどく作業みたいだ、って。メロディにハマる言葉をつくるより、探しにいく行為なんだなと印象深くて。

 

3.Wait&See〜リスク〜

アラサー(以下略)

「愛情 向かって左に欠乏 だから君が必要」

ってほんっとうに中学生のときからおれおれおれおれみたいな感じで聴いてたから生で聴けて感動。
てかなにげに全単語OOで韻踏んでるのさすがすぎる。

ほんとうに狂うほど好き。

 

4. In My Room

ウワアアア イントロで今回一番テンションあがって、私この曲すっごい好きなんだ、になった。どの曲も好きすぎて理性では判断できないから。狂い曲続きなのよ。

実家の部屋の情景がマジで浮かぶんよね。「火曜日の朝は廊下ですれ違ったけど君は気づかない」とか一瞬の情景描写は具体的なのに、映し出している感情は抽象的なの、まじですごい。

「ウソもホントウも君がいるなら同じ」
「ウソもホントウも君がいないなら同じ」

宇多田ヒカルの描く、「君」がいるから感じる孤独、ほんとうに至高____

 

5.光

「もっと話そうよ目前の明日のことも
テレビ消して私の事だけを見ていてよ」

まじでまじでまじで(人と向き合っているときの)おれ!!!(の心情)です。

のっけからずっとそうなんだけど、自分で作詞作曲した曲だけを歌うアーティスト、ライブの密度というか純度が高すぎる。ステージングや衣装など、隅から隅まで色んな人が関わってるのはもちろんだけど100%宇多田ヒカルなの...。

アイドルのライブも大好きだけど、身を削って生み出したものをまた自分が表現するのは異なる濃さを感じた・・・。

 

6.For You

これも狂い曲のひとつだけど、「君にも同じ孤独をあげたい」にこんなに感情移入したのは今日が最高値だった。

ForYou、宇多田ヒカルの”君がいるから感じる孤独を表現している曲の中でも直接的な歌詞で色濃くて好き。

 

7.Distance

ここのForYouからの繋ぎ、神だった。(他の繋ぎも基本綺麗なんだけどここは特に)
そしてこのmfloリミックス、ミンヒジン好きそう〜と思った(唐突)

ForYouで「君にも同じ孤独をあげたい」ってぶつかりながら、Distanceで「無理はしない主義でも君とならしてみてもいいよ」「二人でdistance縮めて」で歩み寄ってるの、物語すぎた。こうやればよかったのか・・・(思い当たる節)

このリミックスのDistance、多幸感あって好き。FINAL DISTANCEとぜんぜん違うから本当に不思議。

 

8.traveling

か!ら!の!traveling最高最高最高音頭。
イントロでテンション上がらんひとおらん。
宇多田ヒカル好きすぎて中学生のとき平家物語で娑羅双樹の単語とやっと授業で出会えただけでテンションぶち上がってた。そんな自分も「仕事にも精が出る金曜の午後」に共感できるようになったの感慨深い。

 

9.First Love

好きすぎて、カラオケで歌上手アピールのためにこれを入れられるともどかしい気持ちになる(脱線)
宇多田本人歌唱しか勝たん.....

 

11.COLORS

1度目の結婚後のリリースがこれなの好きすぎんだよね。
「オレンジ色の夕日を隣で見てるだけで よかったのにな口は災いの元」
「今の私はあなたの知らない色」

マッジで、思い当たる節(以下略)

 

12.ぼくはくま

COLORSからのぼくはくま、そんなことありますか?!すごいよ
曲中にミニピアノ?出てきて軽やかなイントロを演奏してくれたの、素敵空間だった。
宇多田ヒカルの息子くんは、子守唄ぜんぶ ヴォーカル:宇多田ヒカル なのすごいなとなった。まあ本人も ヴォーカル::藤圭子 で育ってるわけか..

 

13.Keep Tryin'

アラサー独女として今一番響いた。中学生が聞いていたときと歌詞の重みが違う。
「十時のお笑い番組 仕事の疲れ癒しても 一人が少し嫌になるよ そういうのも大事と思うけど」
「去年より面倒くさがりになってるぞ」
「ほんとは誰よりハングリー」

エンタの神様はもうなくても情景は変わらないの…本質すぎてすごいよ…

 

ところで

「十時のお笑い番組」Keep Tryin'
「平日午後水族館に行きたいな」
「ゆっくり過ごす日曜の朝だ」日曜の朝
「仕事にも精が出る金曜の午後」traveling

とか平日と休日の概念がしっかりあるの本人はあまり関係ないはずなのに、情景描写としていつもすごいなと思う。

 

14.Kiss&Cry

開始0.2秒でKiss&Cryだ!!ってなるあの音大好き。
タイアップで変更した「お姉ちゃんのリストカット」で聴けておたく大歓喜(泣)

「被害者意識って好きじゃない 上目遣いで誘って共犯がいい」

マジ人生の標語。

 

15.誰かの願いがかなうころ

「私の涙が乾くころあの子が泣いてるよ このまま僕らの地面は乾かない」

学生のときはよくわからないまま聴いてたけど今日ここの歌詞にぶん殴られた。前半はまだほかの曲でも描けそうだけど、後半の僕らの地面は乾かない、って不条理さまでちゃんと言い切るのが宇多田の優しさだな…って。
この世の有象無象の真理すぎて、深すぎるだろ、、、、、ってなった。

 

16.BADモード

復帰後の中でかなり狂い曲
こうライブでなんとなく時代順で聴くと、復帰後というかBADモード以降は英語詞が混ざってるのが顕著だなあという感覚があった。

このあたりのことはたしかつやちゃんさんがインタビューで聞いていた気もする

Billboard JAPAN

 

17.あなた

冒頭のtime will tell~distanceらへんがティーンだとして、traveling~BADモードあたりが一人の女性だとしたとき、ここからのあなた~本編最後の君に夢中までは一人の母親としてのストーリーみたいに思えて。(本人がぜんぶつくっているわけだから、なんとなく時系列で歌うだけでそうなるのはそうなんだけど)

すごくこのブロック「母」強し感があって、前半に比べると「今!その感情!」の噛み締め共感は減って。

でもその分もし将来自分が母親になることがあったらまた「今!その感情!」のターンがくるんだろうなと思うと、宇多田ヒカル嬢が先陣切ってくれてるの助かるし言語化(音楽化)してくれてるのこれ以上ない幸い。

 

「燃え盛る業火の谷間が待ってようと 守りたいのはあなた」
「あなた以外帰る場所は 天上天下 どこにもない」

男とか女とか(本人がノンバイナリーを公表している中で)ほんっっとに野暮だと思うけど、この歌詞の語句ひとつひとつの強さみたいなものは母親の強さなんだろうなあ、、って思う。そもそも父性で描かれた作品てあまり見ないような気もするし(私が触れないだけかもしれないけど)、福山雅治の「家族になろうよ」みたいなマイルドな感じしかイメージが浮かばなくて。ここまで尖った言葉選びが、しかも必然的に感じられるのは、「母親」だからだろうなと感じた。

 

18.花束を君に
19.何色でもない花

「ああ名高い学者によると
僕らは幻らしいけど 今日も」

ここ、最近の宇多田ヒカルの歌詞だ〜ってサイエンスフィクションて冠のライブ中ですごく感じた。


20. One Last Kiss

これも復帰後気狂い曲。冒頭のモナリザのくだりもそうだけど

「止められない喪失の予感」

で逆説的にどれだけ想ってるか、ああ誰かを大切にするって失うのが怖くなることの表裏一体なんだっていうのが、簡潔な一行から伝わってくんのマジで文学。

「誰かを求めることは即ち傷つくことだった」

ここも前半の孤独を表してた楽曲と通じてて、そしてセトリの母親になってから楽曲ブロックでこの位置にきていることを加味すると、

「吹いていった風の後を
追いかけた眩しい午後」

ってことはやっぱり過去の回想/過去の人の情景だったんだというふうにも思えた(初期曲みたいに誰かがいるからこその孤独を描きながらも「風」という霞みたいなものを「追いかけ」たってことは回想なのかなと) セトリとのマッチがニクい。

 

21.君に夢中

最愛と相まって気狂い曲だよなこれは。

「来世でもきっと出会う
科学的にいつか証明される」

この短い中で、"きっと" "いつか"の曖昧さ"科学的" "証明"の確固たるさの単語のコントラストというか矛盾が、離したらもう掴めない君への一縷の糸を握ってる必死さみたいな気持ちの揺れを表しててもうさ。そして追い打ちをかけるように

「真実を追いかける最中に
私が私を欺く」
「ここが地獄でも天国」

夢中って夢の中って書いて夢中、なのに実際は(少なくとも対人における夢中では)、その人との世界にハマるあまり「外」からの見え方を自ら歪めちゃうんだな、、、って痛いほど、、ね?ほんとうに宇多田ヒカルの歌詞は、こういう表現はきっと正しくないけど、私にとってはファスト純文学というか、4時間くらいで読める小説と同等の言葉や物語の芳醇さが4分で味わえてしまう、、、そのくらい豊かさを手軽に感じてしまう。

 

アンコール
22.Erectricity

今回引っ提げているベストアルバムの中でも輝いてたけど、アンコールにぴったり。

宇多田ヒカルがつくる音楽の中で、音に日本語詞を乗せるバランスで、たまにここで区切るんだ!とかここにそのてにをは乗せるんだ!とか英語ネイティブっぽいなと思うときがあるけど(それが好き)、これのサビの「e(え)」の繰り返しがまさにそんな感じで、サビの歌詞ほぼ え やん、なのに聴き心地めちゃくちゃ良い、っていうのが思い切りよくてほんとうに好き。

 

アンコールってグッズTシャツで出てくるのがセオリーみたいなのあるけど、アメスリタンクにワイドパンツ、ルブタンのパンプス(通しなのか、少なくとも本編後半からはこれだった)でさらっと出てきたの、らしくてすごくよかった。本人が楽しめるのが一番だから。

 

23.Automattic

25周年ライブラストがデビュー曲(今聴いても色褪せない※重要)なの気持ち良すぎるでしょう〜?!?

この流れで聴くと、

「側にいるだけで 愛おしいなんて思わない
ただ必要なだけ 寂しいからじゃない」

とか(曲じゃなくて心情が)若さがあって、ちゃんと最近曲とのコントラスト感じた。


■その他感想

 

ブロックごとにMCというか少し話してくれるわけだけど、「iPhoneで撮ってOKだけど、ずーっと撮るのは私もバンドも楽しんでるかな?って不安になるからやめてね(明るく)」とか「ひとりで来ている人もいるー?みんな優しいから仲良くしてね(ニュアンス)」とか発言の節々から、性善説で他者にも自分にも肯定感が高くて気持ち良いコミュニケーションで、ほんとうに豊かなひとだ・・・って思った。

 

みんなのライトが綺麗だから写真撮りたくて照明を落としてほしいって伝えるだけなのに、「(みんなのライトが)プランクトンみたいに見えたさっきの照明くらい(落として)・・・」みたいにさらっと言ってたのけっこう度肝抜かれた。あ~~この人から音楽や詞が生まれるわけだ、って。

 

そして、「ファン」と言いかけて「好きでいてくれる人」って言い直していたの、マジで私の好きな宇多田ヒカルでうれしかった

ファンとかファンネームとか世にあふれているけど、名前をつけることって”線を引く”ことだと私は思ってて。

ファンってどこからファン?CDやレコードを買ったら?グッズも?いつからだったら長い?っていろいろな論争の種になるから、シンプルに「好きでいてくれる人」っていうのはこの瞬間にフォーカスしていてすごく心地よかった。同じロジックで、ファンクラブを作っていないのも好き。チケットだけは優先して取りたいからそこシステムだけは欲しいけど・・・(矛盾)

 

それでも、さいたまスーパーアリーナの規模とは思えないちゃんと熱量のある人たちが集まっていて、宇多田ヒカルの集客力はすごいなと思った。

次が6年後はさびしいから、またすぐ近いうちにやってほしいな!!!!!!!!母親業に無理のない範囲でよいので!!

 

 

 

 

 

 
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

【CD】宇多田ヒカル / SCIENCE FICTION
価格:4,400円(税込、送料別) (2024/7/25時点)